【シャンプーについて美容師が考えてみた】シャンプーの成分と役割について。
2017/04/11
「シャンプーは、、、お好きですか?」
はい、好きです。今度も嘘じゃないっす。
僕が思うに「高いシャンプー、有名なシャンプーを使っておけば良い」というのは正解ではないと思うんです。
本当にあなたに合うシャンプーを見つける手がかりを、何回かに分けて書いていきます。
前のブログでも書かせていただきましたが、今回は成分の役割などもう少し踏み込んだ内容にしていくつもりです。
そもそもシャンプーの役割ってなんなの?
シャンプーの役割。それは紛れもなく
頭皮の汚れを落とすこと
です。それ以外は何もありません。
「じゃあ、汚れが落ちたらなんでも良いの?」
と聞かれれば、もちろん答えは”NO"です。シャンプーにはたくさんの成分によって作られていて、その違いにより様々な個性が生まれるわけです。
シャンプーには何が入っているの?
お家にあるシャンプーの容器の裏側を見てください。たっくさんの、それはもう、読む気も失せるほどたっっっくさんの成分が書かれていると思います。それがあなたが使っているシャンプーのすべてです。これを、大まかに分類していきます。
一番はじめに書いてある成分が一番配合量が多く、順を追うごとに配合量が少なくなっていきます。
ただし、それぞれが何%入っているか、どんな割合で配合してあるかは、企業秘密であり僕らが知る事は出来ません。
では、配合量が多いとされている成分順に、説明していきます。
①水
どんなシャンプーも、一番多い成分は水です。絶対です。オレ、ウソ、ツカナイ。
一番初めに「水」と書いていないシャンプーなんて、ドラゴンボールが存在しないドラゴンボール、バスケをしないスラムダンクのようなものです。つまり、ありえない、ということです。
②汚れを落とすための成分
例)ラウリル硫酸ナトリウム、スルホン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、オレイン酸Na、ラウレス-4カルボン酸Na、ラウラミドプロピルベタインなど
次に書いてあるのがシャンプーを選ぶ上で最も重要な成分である、洗浄成分です。この組み合わせによってシャンプーの性質が決まります。種類の少ないもので2〜3種類、多いものでは5〜6種類が組み合わされます。
界面活性剤と呼ばれ、お湯だけでは落とせない皮脂などの油性の汚れを落とすのが役割です。まさにシャンプーがシャンプーであるための成分です。アニオン界面活性剤と両性界面活性剤があり、「洗浄力が強い」「泡立ちが良い」「低刺激」など、それぞれが様々な特徴、特性を持っていて、この部分を読み解くことで、そのシャンプーがどんなものであるかを、おおよそで判断することができます。
ドラゴンボールでいうところの、悟空、悟飯、ベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウ。
スラムダンクでいうところの、湘北レギュラーメンバー、牧、藤間、仙道、魚住、沢北、河田(兄)。
といった、主役級、あるいは話の本筋を左右するようなライバルといった最重要キャラがこの界面活性剤であると言えます。
※例えがややこしくなりつつありますがもう止められません。続けます。
③シャンプー後の髪の手触りに働きかける成分
例)シリコン(ジメチコン、アモジメチコン)、ポリマー樹脂(ポリクオタニウム)、加水分解ケラチン、アルギニンなど
髪の毛の表面、または内部に働きかけて、手触りを良くしたり、ハリコシを出したり、ツヤを与えたりします。界面活性剤の次に重要な、シャンプーの性質、そして仕上がりを左右する成分です。洗浄成分だけでパサパサになったり、手触りが悪くならないように配合されます。
ちなみにノンシリコンシャンプーというのは、上に書いてあるシリコンが入っていないシャンプーです。ただそれだけなのですが、この件に関しては非常に様々な情報が飛び交っているので、僕なりの答えを別の記事で用意したいと思います。
ドラゴンボールでいうところのクリリン、ピッコロ、トランクス、悟天、ブルマ、18号。
スラムダンクでいうところの晴子さん、安西監督、木暮公延、彩子さん。(個人的には水戸洋平も入れたい)
といった、その人なしにはストーリーを語れないサブキャラクターに当たるのではないでしょうか。
④シャンプー剤の品質を守る成分
例)pHコントロール成分(クエン酸、リンゴ酸)、安定化成分(メチルパラベン)、精油などの香料
シャンプー剤のpHを安定させて、品質を一定に保てるよう配合されています。また、シャンプーを腐らせないためにごく少量配合されるパラベンもこのグループであると言えます。
近年、パラベンフリーという言葉を耳にすると同時に、パラベンが毒のような扱いを受けることもあります。正直言いますと、パラベンは危険性、毒性の低い防腐剤であり、一概に「パラベンフリーが良い!」とは言えないと思います。これについても、また別の機会に説明できればと思います。
香料に関しても、シャンプーの印象または好き嫌いを左右するので、ごくごく少量の配合ながら非常に重要な要素の一つです。人工的に作られた合成香料や、精油など自然由来の香料があります。香りによって、リラックスしたり、元気を出したりという効果も期待できます。
このグループは少量の配合ながら、効果を発揮するため、
ドラゴンボールでいうところの、ヤジロベー、天津飯、餃子(チャオズ)、ナッパ、ギニュー、Mr.サタン。
スラムダンクでいうところの高宮野間大楠、宮益、神、彦一、福田、鉄男、南。
といった、出番は多くないものの、非常に印象深いキャラが思い浮かびます。
※やばいです。いよいよ面倒くさいです。
⑤泡立ちを良くし、使い心地を良くする成分
例)コカミドDEA、ジステアリン酸PEG-150など
粘度調整剤と呼ばれる、シャンプー剤のとろみを出す役割です。粘度が加わったシャンプー剤は濃密な泡を作りやすくなります。泡立ちが良くなることで使い心地が良くなり、髪同士の摩擦を防ぐ役割をします。摩擦が少なくなるということは、ダメージを少なくすることに直結します。
言うなれば、粘度調整剤が入っている、入っていないにかかわらず、しっかりと泡立ててシャンプーすることは、髪の負担を軽減するということです。
これはまさに
ディフェンスに定評のある池上(3年)です。
ディフェンスに定評のある池上のように、髪を摩擦から守ってくれます。ディフェンスに定評のある池上のディフェンスは、神のスリーポイントをも封じます。ディf(以下略)
⑥頭皮トラブルの改善を目的とした成分
例)グリチルリチン酸2K、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオンなど
ここでいう「頭皮トラブル」とは、フケやかゆみ、頭皮の異常な臭いなどです。皮脂の酸化を抑えたり、殺菌効果がある成分で、主に薬用シャンプーなどに配合されています。上記のようなトラブルがある場合、菌の異常繁殖を抑え、症状を緩和改善してくれる、非常に有効な成分であると言えます。
ただし、気をつけなければならないのが、強すぎる殺菌効果は頭皮または皮膚の健康に必要な常在菌をも取り除いてしまう可能性があるということです。つまり、必要のない場合はむしろ使わないほうが良い。ということになります。頭皮のコンディションをよく判断して、使うべきだと思います。
この微妙な使いどころの無さは
ヤムチャでしょうね。はい。
いや、これらの殺菌成分は、菌に勝てるのですから、ヤムチャよりもはるかに使えます。
いえ、ヤムチャが嫌いってわけじゃないです。僕はヤムチャも、薬用シャンプーも好きです。
愛ゆえです。
今回のまとめ
・シャンプーの目的は頭皮の汚れを落とすこと
・シャンプーは、たくさんの成分の組み合わせで作られている。
・成分ごとに役割があり、その成分がシャンプーの特性になる。
といったところです。またの機会にもっとも重要な「汚れを落とす成分」について深く掘り下げたいと思います。
オラ、ワクワクすっぞ!
渡辺祐磨
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