【現役美容師が】白髪染めとヘアカラーの違い。【教える】
2017/04/11
こんにちは、表参道にある、「maison PRESENCE」という美容院で働いてます。
渡辺祐磨といいます。青森出身です。サロンのバックルームから失礼します。
よく、
「白髪染めしてるから明るく出来ないわよね?」
とか、
「何が違うかわからないけど、白髪染めはしたくないな」
なんてお声をいただくのですが、理由なしに断ったり、諦めるわけにはいきません。
てことで、「そもそも【白髪染め】とは一体どういうものなのか!」
というところを、今回は解説していこうと思います。
ヘアカラーが染まる原理とは。
実は白髪染めも、いわゆる普通のヘアカラー(ファッションカラーといいます)も、染まる原理は一緒です。
髪の毛は、もともとメラニン色素という色素を持っていて(知っている方も多いと思います)、個人差はありますが日本人の場合、地毛が黒に近い焦げ茶〜やや明るめの茶色の方が多いです。
染まる原理をメチャ簡単に説明すると、
①カラー剤が髪の毛表面のフタを開け、
②メラニン色素を分解し、
③カラー剤の色素を代わりに入れる。
といった感じです。髪の毛がもともと持っている色素を分解するから、カラーが抜けてくると、地毛よりも明るくなってしまうんですね!
白髪はなぜ白いのか。
ずばり(死語)、メラニン色素が少ないからです。
髪の毛は⑴髪の毛そのものをつくる細胞と、⑵メラニン色素をつくる細胞の二つが働くことで出来上がります。
白髪というのは、⑴は正常にはたらいているのに、⑵が活動を休んでしまっている状態です。
もちろん、ほとんどの方は白髪と黒髪が混じり合っているので、白髪染めをする場合はその両方を考えてカラー剤を選ぶことが重要だと言えます。
目安をいうと、
10%未満→一見わからないが、生え際や頭頂部、耳上など、局所的に生えている
10〜20%→トップ、サイドにまばらに見える。
30%以上→全体がややグレーっぽく見える。根元が目立ちやすくなる。
といった感じです。
白髪は、メラニン色素が少ないにもかかわらず、実はカラー剤が浸透しにくい性質があり、ましてや白いので、薄い色、つまり、明るめのブラウンなんかだと、なかなか染まりません。(!)
白髪染めは、地毛を明るくしつつ、白い部分にも色を入れていく必要があるのです。
白髪染めとファッションカラーの違い。
さて、ここからが本題です。
白髪染めがファッションカラーとどう違うのかというと、一番は
【染料の量】
です。白髪染めの方が多く入っていて、さらに、もともと白いものを染めるため、カラーのベースにファッションカラーよりも濃い色を使っています。例えば、
【赤褐色】や【チャコールブラウン】
というような。
「白髪染めを繰り返した髪の毛が明るくならない」
という悩みは、その濃い染料が多く髪の内部に入り、残留しやすいためにおこるのです。※ちなみに、ボワっと赤っぽく見える場合は、ほとんどがベースに赤褐色を使っています。
逆に、ファッションカラーの場合は、濃い染料である赤褐色やチャコールブラウンを使っていない場合がほとんどで、もともと「茶色いor根元の黒い」毛に使うために、カラーによってはブラウンを使わないものも数多くあります。ですので、(良くも悪くも)自然に褪色していきます。
そうです。多くの方が、白髪染めを敬遠したり、むしろ諦めたように同じ色で白髪染めをし続ける原因は、
【カラーチェンジが出来ない】
ことにあるのではないでしょうか。
まとめ
少し話がそれたので、白髪染めとファッションカラーの違いをまとめたいと思います。
ファッションカラーのメリット
①カラーチェンジができる
②色味のバリエーションが多い
③明るく染められる
ファッションカラーのデメリット
①白髪が染まらない
②時間が経つと、色が抜けやすい
白髪染めのメリット
①白髪が染まる
②時間が経っても色の抜けが少ない
③地毛もある程度の明るさに染められる
白髪染めのデメリット
①カラーチェンジがしづらい、暗くなりやすい
②明るい色味だと、白髪が染まりにくい
やはり、一長一短というところでしょうか。
だがしかし、
白髪染めをしながら、毛先の色味を変えられたら、、、?
暗い印象にならず、自然な明るさになれたら、、、?
そもそも、明るめの白髪染めができたら、、、?
次回はそういったことを記事にしたいと思います!
渡辺祐磨
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