【ヘアカラー】赤みが残るひと。黄色くなるひと。その③
さて、今回は
「すぐ黄色くなっちゃう!」
「カラーの持ちが悪い!」
という方にお届けしたいと思います。
黄色みを活かす方法ある?
アッシュ系がキレイに染まります!
なぜなら、日本人の髪にアッシュを入れる場合、赤みを消す必要がありますが、黄色みが気になる方の場合、その必要がないからです。
さらに、アッシュ特有の透明感も出やすく、強めのブルーアッシュからナチュラルなアッシュベージュまで、表現の幅も広がりますよ!
また、ブリーチなどでハイトーン(明るめの髪色)にしたい方や、ビビットなカラーをしたい方も、メラニンの量が少ない分、色が出しやすいと思います。
とにかく黄色みを抑えたい。
これは多くいただくご相談の一つです。
「どんな色を入れても結局黄色になっちゃう!」ってヤツですね。
そこで、黄色を一番抑えられる色をご提案します。それは
「紫」。
いわゆる、黄色の反対の色(補色)を入れるワケです。
暖色が好きな方はピンクよりのパープルを。
寒色が好きな方は青みがかったバイオレットを。
さらに好みに合わせてブラウンやベージュを足したり、グレーでくすませたりするとお洒落に似合わせられますよ。
「む、紫!?え、、、紫すか!?ちょっ、、、なんかなぁ〜、、、おばあちゃんみたくなるのヤダな〜。」
なんて思わず、美容師さんに色見本を見せてもらいながら相談してみてください。
きっと気になる黄色みも抑えられますし、何回か繰り返すと、染めてから時間が経っても気にならなくなりますよ!
注意点
先ほど、ブリーチなどで明るくなりやすいことをお伝えしましたが、これは一つの問題点でもあります。
「すぐに黄色くなる」というのは「明るくなりすぎている」と同義なのです。
少し専門的な話をさせていただきますが、ヘアカラーをする時に過酸化水素水を混ぜて使います。地毛の部分などを明るくする際にはこれの6%を、トーンダウンなど明るくする必要のない時には3%以下、つまり弱いものを使います。
これは個人的な意見ですが、黄色くなってしまう髪質の方の場合、6%では強すぎると僕は考えています。ただでさえ少ないメラニンを分解しすぎてしまうんですね。
結果的に黄色みが強く出すぎたり、時間が経って色が抜けた時に、必要以上に明るく感じてしまいます。ですので、3〜4.5%、つまり弱い薬剤で染めることで、それを防ぐことができるのです。
髪質自体も痛みやすかったり、細め、柔らかめ場合も多いので、使う薬剤のチカラを調整することで、黄色くなりにくくなるのと同時に、髪の毛そのもののダメージを軽減することにもつながると考えています。
黄色みが気になる人のためのまとめ。
・アッシュが綺麗に出やすく、出来る色味の幅も広い。
・紫を効果的に使うことで黄色みを抑えられる。
・明るくしすぎないことでカラーの持ちを良くする。
ずっと「黄色」に悩まれている方も多いかもしれませんが、様々な色味を綺麗に出しやすく、柔らかさや透明感を感じられる良い髪色だと僕は思います!ぜひご相談くださいね!
渡辺祐磨